ORIENT
トノー型パワーリザーブ(逆輸入)
裏蓋をあけたとき、calをメモするのを忘れました、、。
ブルーのアリゲーター(シャイニー)竹斑を着せて
去年のバーゼルで話題になった、パテックのゴンドーロ8日巻に、ソックリではないですか。私がオリエントを買ったほうが先だったので、あっちがマネたことにしています。
※色々なページや本でパワリザの説明を見ましたが、わかりにくいものが多く、こちらのブログで、図解で丁寧に書かれており、とても理解しやすいので、興味のある方は必見です。
ジャンクでなく、状態の良い中古でした。歩度もまずまずで、少なくとも、緩衝装置のオイルはしっかり入っていましたし、この一年ほど、まだ分解していません。
パワリザのついている機械式は高いのです。
私が買いあさっているジャンクや中古では、あまり見かけません。国産初の自動巻き、セイコーの「巻印」などプレミアもんです。
この個体を含め、オリエントの低価格のパワリザは、見た目は、価格に応じてちゃちい作りも目立ちますが、(新品でも2万以下かな)なにしろパワリザ機能はすごい。
パワリザ付き自動巻きは、手に付けていると、その日、一日楽しめます。
何度も何度もこの針を見てしまいます。
会社ではなるべく動かさないようにそうっと机においておきます。帰りには少しだけ下がった針を見てニンマリ。
さて、本題は、今日は時計ではありません。
自作ストラップのご紹介です。
バックル側:7cm
剣先側:8.8cm
幅:20-16mm
厚さ:4-2mm(アンコ入り)
ステッチ:5番手のグレー
アリゲーター竹斑
例によって、色々失敗がありまして、ストラップの形ももともとアブノーマルですから、トータルとしてなんだか中途半端な存在です。まぁゴンドーロ的なオリエントだから、そういうわけわからないのもアリでしょうか。
まず、文字盤に合わせて深い青のワニを探したのですが、安い古いハギレでカチカチなんです、部位もいまいちなのが手伝って、、、、
つまり、ワニの素材自体が今一つなのです。(腕が悪いのは言わずもがなですけどね、そりゃ)
作製途中、曲げると大きくしわができることが多く、最終型にも出ていますが、たいそうみっともない、お肌の曲がり角が目立ちます。
ウロコも、きれいじゃなく、ケバだっているのです。安価で手に入るものはこういうことが多いですね。
バンビの三つ折れDバックルZS02Nは、チープな雰囲気をまとっていますが、なかなか使いやすいですよ。安いのでオススメ。普通のレザー用のDバックルと異なり、革の重なる順序が面白いのです。肌にはほとんど金属が当たらない構造になります。そして、サル革(遊革・定革)が不要です。
その分あまり剣先側が長いと不安定ですし、ジャマになります。
そこで、今回は自分の細腕と相談し、剣先側をスクエアにして、ちょうどバックルが折れる部分に重なるように設計しました。
コバは、青と黒をまぜた顔料で仕上げています。
表は安い、カチカチのワニなのに、なんと裏革はブッテーロなんですよ。
少しだけハギレが手に入ったので、使ってみたかったんです。
色合いとしてはピッタリです。
素晴らしい手触りと強度を誇るイタリアの超有名なタンナーが販売する希少な牛革ですから、レザークラフトをやる方ならもちろんご存じかと思います。
日本ではサライという浅草橋のほうの店でしか手に入りません。
一般人にも売ってくれるのですが、やたらには売ってくれません。足を運びありがたいご指導を聞いてからでないと購入できません(私もいつか、行ってみようと思ってます、勉強になりそうですし)。
生意気にも、この素敵な革を、裏材に使いました。
ブッテーロは魚のようなにおいがする、というので確認したのですが、そのままではにおいませんが、作業中、たしかに削るとにおいましたね。
ということで、においをお伝えしたいので、次回、このストラップの制作風景をご紹介したいと思ってます。
くりかえしになりますが、油不足でしかも硬いので、作業中、大きくシワがよったあたりで、たいそうテンションが下がったので、断片的な写真になってると思います(現在パソコンで確認中です)。
では、今日はこんなところで。
また、よろしくお願いします。