ゴンドーロ的なORIENT Power Reserve (その2:制作風景)

昨日ご紹介したレザーストラップの制作風景を。
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初めての制作風景ご紹介ですが、いきなり、剣先の形がスクエアで、サル革が無いという、アブノーマルなタイプです
 
まず裏革を切り出します。そう、ブッテーロを使いました。
とにかく正確に切り出す必要があります。抜き型を買うのが一番なんですけど。
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裏側にはマジックで必要な下書きを。ハジの部分は斜めに漉く境界線です。
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漉いたところ。
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ちょっと漉きが足りないです。あとでわかりますが。
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ボンベタイプにするための中に入れる芯材をきりだします。アンコですね。どうでもいいハギレを使いました。
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こちらも漉いて
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リューターで念入りに
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それを縦に半分に切って、ワキを漉いて
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アンコの厚さが足りないのできわめて薄いほかの革を用意しました(真ん中)コイツと二枚重ねにします。
表革のアリゲーターは、裏革よりも大き目に切り出します。
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つぎにバネ棒部分の補強材。なんだか忘れましたが、ナイロンか何かの薄い合成繊維の生地です。
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補強材と表革の裏面にそれぞれにゴムのりを塗ってから、該当する部分(三か所)に貼り付けます。
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これでだいたいそろいました。表革のヘリの部分をナナメに漉いておきます。
アンコは二枚重ねに接着したところ。
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そして、この、バネ棒部分を折り曲げているうちに、カラカラのこの革がヒビワレてしまい、とてもやる気が下がりました。少なくとも写真を撮る気が大いに低下したのです。
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まあ、それでもなんとか写真を撮っています。
ゴムのりを塗りました。(実際には商品名としてはGクリヤーを使っています)
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このように裏革と表革を張り合わせます。
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次に、二枚重ねのアンコを
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このように本体とアンコにゴムのりを塗ってから、
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中心線を気にしながら、貼り付けます。
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それを1.5mmくらいの棒を挟むようにしてグルっと折り曲げて、表革と裏革を貼り付けます。
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ローラーでしっかり圧着しました。
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あまった表革のへりの部分を包丁で切り捨てます。
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特にアンコで膨らんだところは念入りに貼り付けます。クリップの跡がついてしまうのでビニールかなにかだ挟んだほうが良かったですね。
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この後が、すごい時間がかかります。
コバをサンドペーパーややすりのリューターで削ります。ワニ革がふにゃっとなりがちなので、トコノールを塗って磨いたりしながら、これを繰り返します。
 
予定通りの幅になったかどうか、時計側、バックル側、それぞれ確認します。
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漉きが足りなかったので、ご覧のように、みっともないです。
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まあ、ともかく先に行こう、ということでネジ捻で2mmの線を引き、穴あけのガイドにします。
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一番細い菱目打ちで穴をあけて、
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ビニモをガンガン縫い付けます。5番のグレーでした。
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縫い終わった写真、なんでこんな小さい写真なのか。
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縫い終わったら、もういちど、ヤスリなんかでコバを整えます。
それで、コイツ。フチ捻の代わりに、100金で買った栗の革向き。
先端がフチ捻のように、分かれていないので、飾り捻を付けることはできませんが、コバを真横からシメるには案外使えます。
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ちょっち焦げました。
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そのあと、もう一度トコノールやサンドペーパーを繰り返してから、顔料を調合
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二度塗りをして、乾かして。
磨いてすこしテカリが出るようになります。
さらに、蜜蝋を溶かし込んで、一応完成。
うーん。いまいちなんですが、いつもイマイチのままエイヤで終わらせていますね、、。
これが素人のシゴト。もとい、シュミ。
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小穴を開けます。一か所だけ。特別感を出せるし、なにより、楽ですね。
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キリで小さく開けた穴に、
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こんなやつでぱっくり開けます。裏からとがったやつを指して、ワッカのある土台で受けるのはワニ革のほうにします。
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とがった側はこんな感じでヘコムので。
 
ダイヤモンドヤスリできれいにします。
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トコノールをヨウジでぐりぐり
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いろいろ、失敗しましtが、コレもその一つ↓挟み込んだ棒がイマイチで、なんだか金属のミミカキ、だったかな。
失敗して、隙間が大きすぎ。これはバネ棒を入れたところですが、こんな調子なので、すぐにズレてしまい、時計に装着するとき、いらつきました。
バネ棒の穴を決める時に、もっと使いやすいピアノ線を買ってきました。今は快適です・
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ということで、大変、いいかげんなご紹介でしたが、これでおしまいです。完成図は昨日の写真をご覧下さい。
写真の大きさがバラバラで見ていて落ち着かないですね、ごめんなさい。
 
もっと普通の形のストラップで、もうちっと良質なワニ革を使ったときに、今度こそしっかりと撮影してご紹介できたらな、と思います。
 
今日はこんなところで。
おつきあいくださりありがとうございます。