Omega seamaster 600 (その3; 台座付きストラップ)

オメガシーマスター600の続きです。
ワニ革ストラップの紹介です。
 
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黒のマット、アリゲーター・竹斑です。
幅:18mm-16mm
厚さ:4mm-2mm
剣先側9.5cm、尾錠側6.4cm
台座サイズ:3cm×11.5cm
台座厚さ2mm
 
 
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猿革はダブル定革です
ステッチは5番手のベージュ
 
台座ベルトを作ってみたかったので、その試作品でした。リストパッドとか他の呼び方もあるようですが、台座、と呼んでいます。この「台座ベルト」というのがじつに楽しいやつなので、今後とも作っていきたいです。
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まだスリットの部分がボロボロで磨いてない状態ですね↑
 

本当は、このストラップ、別の時計用の試作品なのですが(写真後方)、作ってみて、時計に対して台座のサイズが小さかったので、別の出会いを探していました。
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これはコバを磨いているシーンです。
 
 
セイコースタイルには、やっぱりもっとマジメなストラップが似合うよなぁ・・・。↓これはちょっとダメかも。
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ビンテージな雰囲気のオメガなら合うんじゃ、と、この時計を持ち出したのです。
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もともとこいつには、純正尾錠を付けた黒のストラップを作ったのですが、それが少々気に入らなかったので、これに付けかえたというわけです。
 
自分としては、サイズがぴったりで、ちょっとミリタリーっぽい雰囲気になって気に入ってます。最近、よくつけています。
ステッチの色は文字盤とぴったりくる感じ。
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コバは、いつも、ヘリ返しではなく、いわゆる切り目本磨きを目指して作っています(と言えるほどの作品に仕上がっていないですが、、、)
今回は、顔料を使わずに染料と磨きだけで仕上げました。過去のものよりうまくいったかな。
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以降、作ったときのことを振り返って。
ステッチの部分だけ、なぜか写真が残っていました。
 
トコノールを塗ってサンドペーパーやリューターで削る、という作業を繰り返した後、染料を入れて、さきにステッチを入れました。
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ステッチを入れたら、もう一度削ったりして整えてやりました。
そのあと、熱したフチ捻を真横からかるく当てて締めてやって、さらに、フチ捻を上から押し付けてなぞり、飾り捻としました。もう一度サンドペーパーで磨いてから、最後に蜜蝋を熱で溶かしこみ、もう一回ペーパーで磨きました。
と、こういう手順だったはずです。字ばっかりで写真がありません。
 
 
 
色々失敗がありましたので、次回の反省に。
・どういう設定をしたんだか忘れましたが、例によって尾錠側を短く作りすぎました。このように二本目のワッカが不要なほどです。
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・ダブル定革をつくったときに、色々細かいミスがあったせいか、尾錠側がすこしひんまがっています。使ってる分にはバレないはず。
・台座のスリットを開ける道具をそろえていなかったので、ぶかっこうな上にやたらと時間がかかりました。
・ストラップにはいつものように薄めのアンコを入れたのですが、厚みがあり、台座のスリットに通りにくかったので、ストラップじたいはフラットにすべきでした。
 
この試作品を元に作った、本チャンの台座ベルト1号は、次の機会にご紹介できれば、と思います。
 
 

ところで、もともとのオメガ用のストラップがこちら。
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アリゲーター竹斑ですが、斑が大きすぎて、なんだか寸短が基本の私のベルトとしては合っていないような。
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定革と遊革は、ステッチや文字盤に合わせてベージュにしたんですが、、。うーん、、。
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裏材の漉きが足りなくて、裏革とワニの境目がイマイチだったのです(写真はないけど)。
ステッチの入れ方はけっこううまく行ったんですが。
アンコを入れすぎて分厚くなりすぎて、その割に短いので、装着感があまり良くなかったのです。
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裏材は、やわらかい、生成の色を使ったんですが、、作業中についた汚れがひどく目立って、、、完成時にこのざまですから↓
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これが一番テンションの下がった原因です。

なんだか面倒でオメガ純正尾錠も、台座に付け替えず、そのまま。

なんだか失敗談ばかりで恐縮ですが。
今日はこんなところで。