OMEGA seamaster 600 cal.611 (その2; 魂入れて針入れを。ネジ留め忘れずに。)

オメガシーマスター600 の続きです。
今日は、組み立てたこいつが使えるようになるまでの紆余曲折を、、。
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新品のゼンマイはもちろんぴったんこにはまりまして、グリースは覚えたてのモリブデングリスを。
有名修理ブログで紹介していたタミヤモリブデングリスを試してみました(安いから)
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さて、組み立てて、風防内側のホコリをとって、裏蓋閉じて。よし、完成。

●すぐ止まる!!機留ねじ?●
しばらく様子を見よう。一服して部屋に帰ってきたら、止まっています。
おかしいなあ、と少し振ったりすると動きました。

あれ、また止まってる。
秒針が、同じ10秒付近のところで止まっていました。
針が風防に接触してるようです。

実は、組み立てるときに気になったところがありました。
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機留めのこのパーツ。ガワに微妙に差し込んでムーブを留めるんですが、
ガワの部分が、ネジヤマのように何層かになっています。
何階にさせばいいのだろう、、。あまりゆるい階だと、ガタガタになるし、あまりきつい階だと、ムーブメントが文字盤側に押し込まれすぎる。つまり、針が風防に接触するんじゃないか?
↑これは分解前の写真だったと思うけど、、どうもよくわからない。


●すぐ止まる!針でした●
なんどかやりなおして、やっと満足いく手ごたえで、しばらく動いていたのですが、
緑茶を飲んで帰ってくると、また止まっていました。

結局、機留めの問題でなく、針入れが良くなかったようです。
三本が接触しないように、かつ、秒針が風防に触れないように。



●やっと完成!?●
やっと完成して、仕事場に連れて行きました。
たまたま、職場の先輩と時計の話になって。
時計フリークということではないんですが、さりげなく、年代物のセイコーのTypeIIクォーツをしていたりする人です。その日は、偶然にもオメガのシーマスター!コスミックのワンピースでした。
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楽しく話した後、時計をみたら、なんか、また止まっています。今度は10秒の位置ではありません。
そして、ちょっと振ってみると、次の瞬間でした。

ぶるーーーーーーーーーん!!!

 
時計が一気に2日ぶん動きました。
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びっくりして、何か未来の道具でも使った気分になりました。恥ずかしながら何が起きたのかわかりませんでした。
そうか、さては。と、家に帰るまでにはさすがにわかりました。

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案の定。(この写真は分解洗浄前の写真だったと思います)
アンクルおさえのネジをしっかり留めていなかったのです。
こりゃあ大変です。
ネジがわらったりするのを恐れて、開け閉めを慎重にやりすぎたのかな。。
慎重なら、それこそちゃんと閉めなさい。と思いますが。
極めて重要な基本ですが、身を持って知りました。ネジはしっかりしめよう。

ものすごいゼンマイの威力を知りました。そして、二番車なんかへのダメージは結構あったんだろうなぁ、と凹みながら組み立てなおしました。

その後、問題なく使えています。



●リューズ操作カタい●
いろいろあったけど、今日まで健康に生きていてくれてうれしいぞ、と、優しく話しかけるように、1週間に一度はネジを巻いてます。
完全に巻き上げると48時間、パワリザがありました。たしかにあのとき、2日間動いたもんな。

ところで、結局、巻き上げのときリューズ操作がけっこう、カタイです。なんだか指が痛くなります。注油でも悪いのか、、アガキがおかしいとか、あるのかもしれないけど、、。分解前とあまり変わらないです。
600系を持っている方がいたら教えてほしいです。巻き上げの感触いかがですか?



●歩度は程々で●
そういえば、歩度を図っていなかったので、昨日、測定してみました。
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ごぞんじ「びぶ朗」君で見てみました。
一生懸命さがにじみ出る手作りピックアップマイクの登場。
 
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そうだ、せっかくの台座ベルトだから、ここにマイクを入れてみよう。
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しっかりキャッチできてました。


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-8秒と出ました。振り角も結構出ていたようですが、一瞬ずつ数値が変わるのでいつも読み取るのに悩みます。
この写真だと、407?えーー?
ちょっと、もっとちゃんとびぶ朗を使おう。勉強しなおし。

ともかく、日差10秒というとこなら、いいやー。
と、いつもすぐ妥協・許容してしまいます、、。

 
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ということで、今日はこんなところで。
次回、自作ストラップのお話しを。

お付き合いくださり、ありがとうございました。