今日は、組み立てたこいつが使えるようになるまでの紆余曲折を、、。
新品のゼンマイはもちろんぴったんこにはまりまして、グリースは覚えたてのモリブデングリスを。
さて、組み立てて、風防内側のホコリをとって、裏蓋閉じて。よし、完成。
●すぐ止まる!!機留ねじ?●
しばらく様子を見よう。一服して部屋に帰ってきたら、止まっています。
おかしいなあ、と少し振ったりすると動きました。
あれ、また止まってる。
秒針が、同じ10秒付近のところで止まっていました。
針が風防に接触してるようです。
実は、組み立てるときに気になったところがありました。
機留めのこのパーツ。ガワに微妙に差し込んでムーブを留めるんですが、
ガワの部分が、ネジヤマのように何層かになっています。
何階にさせばいいのだろう、、。あまりゆるい階だと、ガタガタになるし、あまりきつい階だと、ムーブメントが文字盤側に押し込まれすぎる。つまり、針が風防に接触するんじゃないか?
↑これは分解前の写真だったと思うけど、、どうもよくわからない。
●すぐ止まる!針でした●
なんどかやりなおして、やっと満足いく手ごたえで、しばらく動いていたのですが、
緑茶を飲んで帰ってくると、また止まっていました。
結局、機留めの問題でなく、針入れが良くなかったようです。
三本が接触しないように、かつ、秒針が風防に触れないように。
●やっと完成!?●
やっと完成して、仕事場に連れて行きました。
たまたま、職場の先輩と時計の話になって。
時計フリークということではないんですが、さりげなく、年代物のセイコーのTypeIIクォーツをしていたりする人です。その日は、偶然にもオメガのシーマスター!コスミックのワンピースでした。
楽しく話した後、時計をみたら、なんか、また止まっています。今度は10秒の位置ではありません。
そして、ちょっと振ってみると、次の瞬間でした。
ぶるーーーーーーーーーん!!!
時計が一気に2日ぶん動きました。
びっくりして、何か未来の道具でも使った気分になりました。恥ずかしながら何が起きたのかわかりませんでした。
そうか、さては。と、家に帰るまでにはさすがにわかりました。
案の定。(この写真は分解洗浄前の写真だったと思います)
アンクルおさえのネジをしっかり留めていなかったのです。
こりゃあ大変です。
ネジがわらったりするのを恐れて、開け閉めを慎重にやりすぎたのかな。。
慎重なら、それこそちゃんと閉めなさい。と思いますが。
極めて重要な基本ですが、身を持って知りました。ネジはしっかりしめよう。
ものすごいゼンマイの威力を知りました。そして、二番車なんかへのダメージは結構あったんだろうなぁ、と凹みながら組み立てなおしました。
その後、問題なく使えています。
●リューズ操作カタい●
いろいろあったけど、今日まで健康に生きていてくれてうれしいぞ、と、優しく話しかけるように、1週間に一度はネジを巻いてます。
完全に巻き上げると48時間、パワリザがありました。たしかにあのとき、2日間動いたもんな。
ところで、結局、巻き上げのときリューズ操作がけっこう、カタイです。なんだか指が痛くなります。注油でも悪いのか、、アガキがおかしいとか、あるのかもしれないけど、、。分解前とあまり変わらないです。
600系を持っている方がいたら教えてほしいです。巻き上げの感触いかがですか?
●歩度は程々で●
そういえば、歩度を図っていなかったので、昨日、測定してみました。
ごぞんじ「びぶ朗」君で見てみました。
一生懸命さがにじみ出る手作りピックアップマイクの登場。
そうだ、せっかくの台座ベルトだから、ここにマイクを入れてみよう。
しっかりキャッチできてました。
-8秒と出ました。振り角も結構出ていたようですが、一瞬ずつ数値が変わるのでいつも読み取るのに悩みます。
この写真だと、407?えーー?
ちょっと、もっとちゃんとびぶ朗を使おう。勉強しなおし。
ともかく、日差10秒というとこなら、いいやー。
と、いつもすぐ妥協・許容してしまいます、、。
ということで、今日はこんなところで。
次回、自作ストラップのお話しを。
お付き合いくださり、ありがとうございました。