今日の時計紹介(前半)
REVUE THOMMEN cricket
アメリカの大統領が愛用した「プレジデントウォッチ」と呼ばれたアラームウォッチです
手巻き
腕時計アラームの祖、ヴァルカン社のcal120を搭載
1950年~
濃い紫のマットのクロコを着せて
この後ろの二重蓋が、大きな音を出すポイントです。
本当にびっくりするほど大きなコオロギの鳴き声です。
アラーム腕時計の歴史については、もう少し勉強してから、紹介したいなと思ってます。
今日は、操作方法をば。
複雑な機構ですが、2時位置のプッシュボタンとリューズだけで操作します。
リューズは押し込んだ状態、一段引きの状態、二段引きの状態があります。
三つに分けてご紹介。
(1)手巻きでゼンマイを巻き上げ
リューズは押し込んだ状態で。
通常の右巻き(奥側に回す:オレンジ色)は、アラーム用のゼンマイです。
左巻き(手前側に;水色)が、メインスプリングです。
つい、間違えます。手巻きは、「巻いて反対に空回し」がお決まりですが、この時計では違います。
(2)アラームの時刻をセット
プッシュを押して、一段引きの状態にします
もう一度プッシュボタンを押して、二段引き状態にします。
右巻きで時刻をセッティングします。時刻合わせは一方向のみです。反対に回しても空回り。
時刻セットがすんだら、押し込んで終了。あとは鳴る(鳴く)のを待つだけ
(3)時間があってなければ、時計自体の時刻合わせをします
まず、プッシュボタンを一度押して、一段引きの状態にします
次に、今度はリューズを引っ張って、二段引きの状態にします。
この状態で時刻合わせをします。今度は左回しだけ。一方向です。注意しないと行きすぎます。
2、3分は許容しましょう。