結局、その足で、デパートのおもちゃ売り場へ行き、坊主は大満足です。2時間ほど、ハラペコで眠くなるまで遊びやがったので、そのあとの取り回しに苦労しましたが、無事、帰宅できました。
ので、記事を書いています。
さて、今日は、以前に蔦屋で斜め読みした、「ロレックスの秘密」という本です。
時計のウンチクというよりも、ロレックスの歴史やハンス・ウィルスドルフがいかにやり手のビジネスマンだったか、なんかが書かれています。なかなか面白く、ロレックスファンならきっと大いに興味を持つ本だと思いました。もう絶版の本です。
写真は無く、時々ロレックスのモデルがイラストで出てきます。ちょっとリアルで、でもちょっとニセモノっぽいような絵なのが面白い。写真を使わないのは、値段をおさえるためか。
この本の中から、あまり本筋と関係ないけど、マメ知識的に、面白かったのを3点紹介します。
一つ目、ベゼルのフチのこのギザギザは、「ローズ」と呼ばれるそうです。
GMTマスターにせよ、サブマリーナにせよ、この回転ベゼルは大きな魅力です。この少し凹んだ形がバラの花びらのように見えるから、ということですね。
二つ目、ロレックスのベンツ針は、本当はスケレット(skelett )針、と呼ばれる。
ベンツ針、あるいはメルセデス針は、スポーツモデルの代名詞的なデザインで、私も大好きです。この呼称は、ファンがそう呼んでいるだけで、当時、関係者はスケレット(骨格)針と呼んでいたそうです(今はどうだか知りませんが)。なるほど、夜光が取れた針を想像すれば、まさに骨格ですね。
大きな丸い針を作ってそこに夜光を乗せると劣化したときに穴が開きやすく、この形にすれば、少し回避できるから、と書かれていたような、、記憶があいまいです。
三つ目、ユニークダイアルは、文字盤の生産性向上の工夫から誕生した。
ユニークとか、カリフォルニアとか呼ばれる、上半分がローマン、下半分がアラビックな、この文字盤、ロレックスファンには大人気です。バブルバック等アンティークロレックスにみられる特徴的なダイアルで、リダンではないオリジナルだと、相当な価格で取引されます。パネライでも有名です。
確かに面白いし、珍しいから価値が上がる、というのはいかにもアンティーク時計らしい展開ですが、一体、なんでこんな文字盤が正式に作られたのか、疑問に思っていました。
LowBEATには、「おそらく視認性を高めるため」と書かれていましたが
え、それは、変じゃないの、かえってゴチャゴチャしてわかりにくいじゃないの。。。
たしかにローマンは、どの数字も似ているからわかりにくい、と私は思っていますが。視認性が一番いいのは、オールアラビックで間違いないでしょう。オールアラビックの時計をロレックスはたくさん作っています。
で、なんでだろうな、と思っていたのですが、この本によれば、生産性向上のアイデアがもとになっているそうで
当時、夜光塗料を塗る作業は、時間のかかる大変な工程だったようです。
そこで、少しでも効率を上げるため、曲線が無くて塗りやすい、ローマ数字を取り入れてしまおう、というアイデアが出た。それを実際にやってみたら、デザイン的にも面白い、よし、これを商品に取り入れよう!ということになったのだそうです。
なるほど、なんとなく納得できました。実際、ユニークダイアルは、バーインデックスも取り入れているから、フルアラビアと比較すると、4、5、7、8の四つだけで済むのです。
作業工程で楽をするためのアイデアが、現在、ありがたがられているというのも面白いです。
まぁ、こういう本を読むと、ロレックスが好きになりそうです。
今日は、こんなところで。
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