今日は、ちょいとだけ、分解した、カルティエのパシャです。
パシャ Cメリディアン W31029M7
例によって中古で購入したのですが、ジャンクじゃなくて、わりと状態が良いです。
さすがにベゼルの傷はありますが。
以前、パシャのグリッドをちょっとだけ使って、デカいのと見づらいので、手放したのですが、ずっと気になっていました。↓この記事
あれはメンズサイズなので大きかったのですが、今回のパシャCメリディアンはボーイズサイズ(といっても1サイズ展開ですが)なので、ちょうどよいです。
GMT・機械式という条件で探していたら、ほかのメーカーをいろいろ見ても、財政的にも、これしかない!ということがわかりました。
デザインもカルティエらしくこじゃれていますし、ロレのGMTマスターよりも自分の細い手首にはぴったりなんです。 ノギスで測ると、35.6mmでした。素晴らしいサイズで、デカアツブームが終わったとはいえ、現行では(シンプル3針ならともかく)設定されないサイズでしょう。。
オーバーホールされてから時間はたっているようですが、今のところ使用に問題はない、という状態でした。
今回、急いで使いたかったのですが、全分解・洗浄組み立てをする時間もなかったので、外装・ブレスの掃除と、ガンギ、テンシン、自動巻きローター周辺、その他、裏側から可能なところだけ注油をしておきました。
ケース番号が2377ですかね。
裏蓋はねじ止め式です。
ムーブメントは、ETAの2892A2をベースに、GMTがついたものです。
2892はオメガでやっています。やりやすくて、まだ部品も手に入りやすいヤツだと思います。今後、ETAやセイコーすら、パーツがどんどん手に入りにくくなるので、はやくこの趣味をやめたいと思うのですが。
どうしてもやめられません。。。
内部は結構きれいですが、耐震装置を見ると油は枯れていました。
可能な限り注油をして、裏蓋のビスにはロックタイトをつけて、しっかり蓋をしめました。
ちなみに、精度もいい感じでした。未調整で、片振りもなく、文字盤上では3秒程度でした。
裏蓋上でも8秒。これなら気にせず、しばらく使えそうです。
さて、今回、生まれて初めて(?)、付属のコマを足すということになりました。
手首が細いので、新品でも中古でも、まずは、コマを抜くことから始まるのですが、今回は、女性の方が使っていたのでしょうね。
ブレスのコマのネジが面白いタイプでした。ネジにピンがつながっているのですが、多少稼働するような感じです。
ちゃんと保管されていた、コマから1コマたして、ぴったりでした。
24時間がベゼルに表示されていて、センターのGMT針(丸い夜光ドット)が第二時間を示します。GMT針は、リューズ一段引きで1時間ごとに調整できます。
ベゼルの数字は、昼間の時間が白で、夜の時間が青で墨入れされています。GMTマスターだとベゼルに色がついていますが、こちらは、さりげない色分けです。
いろいろ付属品もそろっていました。部屋が狭くて困りますが、あるのはなんだかうれしいです。
地球儀を連想させる緯線経線が引かれています。名前のメリディアンとは子午線のことですから、そういうデザインコンセプトなのでしょう。
シンプルとは言いませんが、全体にすっきりしていて時間が読み取りやすく、GMTも読みやすいです。丸いドットだと、ダイバー等のビンテージな秒針のイメージですが、GMT針です。
秒針は▲のほうです。
針も文字盤も、この個体の夜光は、ルミノバで、現役で光ります。
文字盤・ケース等、曲線がメインのカルティエらしい、少し女性らしいデザインですが、ブレスはスクエアでビシっとしています。
ねじ式の、頼りないリューズカバーです。外すとちっちゃーいリューズが顔をだして、とっても扱いづらいのです。
自動巻きだからまぁ巻き上げるのはほんの少しで済みますから問題ないのですが。
この作業をして、1週間後ぐらいだったか、 深夜に羽田を出発しました。出張のお供に使いたかったのです。
今日はこんなところで。