Jaeger LeCoultre cal. 818/3 (その2:組立編、中枠の重要性)

庶民がジャガー・ルクルトを楽しむ計画の続きです。今日は組立です。
イメージ 1

はだかの地板に、洗浄したルビーを入れてキフショック
イメージ 2

巻き真の周りをささっと組んで
イメージ 3

表側にいって、香箱と角穴車
イメージ 4

受けを乗せます
イメージ 5

輪列をのせて、受けをはめます。ガンギ車が輪列とは別受けなのがかっこいい!
ザラマワシはスムーズに行きました。いいムーブというだけでなく、状態が良かったのでしょう。
イメージ 7

そうそう、キャリバーの刻印はテンプの脇にあります。818/3
イメージ 6

テンプもブンブンと振りました。ピントが合っていませんが。
イメージ 8


斜めから撮影するとなんとなくかっこいいので、撮ってみよう。
キフショックを上げて洗浄したルビーを入れたところ。
イメージ 9

振り角も、まぁいい感じです。片振りもなし。
イメージ 10
よしよし。これで安心してケースの準備をします。苦労して見つけたガワです。無名の安物だと思います。
メッキが剥げてラグのあたりは銀色になっています。

文字盤がベゼルのはじまでいっぱいになるようなそれなりに小型でそれなりに薄型。直径がだいたいあっていても、リューズの(厚さ方向の)位置が合わない、とか、なかなか思うようにいかないものです。
こいつはピッタリ合ったのですが、中枠までは合いませんでした。この梨地の重厚な枠が純正ムーブに付いていた中枠。
イメージ 11

しかたがないので、枠を作りました。
イメージ 12
クォーツのチャッチイ樹脂製の中枠です。これのどっちだったかな、、合うように削って削って、、
イメージ 13
こんな感じです。これぞまさに、Cリング
実は、機留ネジが入るようなミゾを作ってみたのですが、高さ方向がシックリこなくて、あきらめました。ちょうどよいネジ(ネジヤマが細くて頭が大きい)も見つからず。

このようになります。知らない人がウラブタを開けたら驚くはずです。ニ、ニセモノ?って。
イメージ 14
ルクルト様をプラの中枠で包み込む、無礼千万。大胆不敵。それこそジャンク道。

下の写真で文字盤の脇にわずかにスキマがあるのがわかりますが、ケース径はたぶん純正より1.5ミリくらい大きめなので、マキシンの長さがわずかに足りませんでした。そこで、継手マキシンを試みました。
イメージ 15
そうすると、継手だけではなく、純正の巻き真を削る必要が出てきました。
なんとなく純正のマキシンを削るのは心が痛んだのと(もしかしたらいつか純正ケースが手に入るかもしらない、、とか)、リューズが銀色なので、継手を使わずにリューズ交換で対応できないものか、何個もトライしました。
イメージ 16
すると、すこしリューズのネジ口が長くピッタリはめると、全長が純正よりやや長くなる、素晴らしい金色のリューズを発見!!
こりゃあ、うれしいぞ!ルクルトのKappaロゴは今回はあきらめます。

イメージ 17
針を入れて、ぴったりの風防をはめ込みました。

嬉し恥ずかしの中枠をはさんで、リューズを入れて。機留ネジが無いので、表裏方向にガタつくかなと思ったけど、そうでもないんだな、これが。プラの中枠がいいテンションをかけてくれるのと、ガワと文字盤の接する枠がぴったりなので。イメージ 18

はい、パキっと閉めて
イメージ 19


完成!
イメージ 20
なんだかリューズもそれっぽく見えるじゃんか。

ということで、ジャンキーなルクルトが、私の宝物の一つに仲間入りしました。
イメージ 21
かろうじてリューズにはパッキンを入れましたが、ウラブタにはうまくOリングを噛ませられなかったので、本当に非防水です。

秋になるまでは待機。それまでにベルトを作りたいものだなぁ、、と言いながらなかなかレザークラフトができない日々です。色々作りたいのですが。



今日は、こんなところで。
読んでくれてありがとうございます。


ブログ村に登録しています↓
イメージ 23



イメージ 22