チャンスが無いので、今日、3つの時計を無理やりにお披露目させてもらいます。
その1:ウェンガー
このウェンガーは、長いこと使っていました。2回は電池交換を行っているので、ずいぶん使ったことになりますね。あまりごっつくないですが、防水はけっこう効くヤツでした。
たしか、誕生日かなにかで嬶に買ってもらったもので数万円でした。
初めは、ブルーの文字盤がちょっとかっこいいなと感じたスイスミリタリーの時計を買ったのですが、数時間後に返品して、コイツに変わったのです。
スイスミリタリーは、バーインデックスでデザインはごく普通のものでした。
ただ、買った後になって、どうしてもどうしても、全数字じゃないと嫌なんだオレは。と、ねちねちとつぶやき、耐えかねたカカアが店に連れ帰って返品・交換というエピソード。当時からアラビア数字への執着があったようです。
ウェンガー、キラキラのブルーの文字盤に、赤い秒針、アラビア数字がかっこいいのですが、、
今見ると、別に1/5秒運針の秒針もついていないくせに、なぜか、1秒が5等分されている。しかもインナーベゼルが回転しそうな雰囲気。
すべて、ただのデザインなんですが。
当時も、「時計はスイス」くらいは分かっていたのですが、クォーツで、しかもナイフのウェンガーじゃぁ、スイス時計の本質からは程遠いですね。
今のように毎日とっかえひっかえでなかったので、ウラブタも傷だらけです。
ともかく防水とインデックスが便利で愛用していました。
その2:ニクソン
たしか、モノポリーだかというモデルで、安かったので、アウトレットで購入したと思います。気に入って、買った日に記念写真を撮ったもの。
この日も、嬶に言わすと「異常にしつこかった」ようですね。
でも、店のおねえちゃんにつられてちらっと入って、コイツをみつけて、金色は1個だけ在庫有りの特価。(ネットなんかで見ればそこまで特価でないことはあとで分かるのですが)
フーン、ちょっといいね、あまり大きすぎずに私でもはめられそうだな。
一度出してもらったのですが、結局断って食事へ。
その後、カカアと寿司を食べていたのですが、ジワジワと魅力がわいてきて、、
「さっきの時計、気になるね、アラビア全数字だよ、オイ、なぁ、聞いてる?1個しかないって。売れちゃうかも。だって安かったんだよ、なあ。やっぱり全数字は見やすいんだよなぁ、のんきにカッパ巻食ってる場合じゃねえよ、おい。」
とネチネチとつぶやいていたら、
「うるせいな、そんなに気になるなら、今勝手に行ってこいや」と尻をたたかれ、購入に至りました。
寿司屋の店員には、「あの、トイレどこですか?」と聞いて店を出てウェンガーに駆けつけました。
今考えると、そんなに欲しいのか、ニクソンが!?別にそんなに急がなくても買えたんだろうな。
その3:セイコー8F32 パーペチュアルカレンダー
こちらはわりと有名な年差ムーブ8Fを搭載している物です。文字盤にも誇らしげに「パーペチュアルカレンダー」の文字。
GSでないのに、年差でパーペチュアルカレンダーが手に入る、夢の時計だったわけです。買った当時、どなたかのブログで詳しく8Fムーブについて紹介されていたのが印象的でした。
裏蓋を開けるとドカンとでかい電池が入っているらしいです。当時はウラブタも開けられなかったので、、。また、パペカレなので、電池をはずしたら最後、大変なことになるらしいので、電池交換を時計屋に頼んでもちゃんとしたところでない限り、セイコー送りになり、結構な金額を取られるというやつです。
購入時から、写真のようにあまりにも外装がメタメタ。ヤフオクで手に入れたジャンク品ですが、電池交換済みというものでしたね。
ガラス風防ですからサンエーパールではどうしようもありませんし、サイクロップスレンズがグチャグチャで日付も読み取れない、、せっかくのパペカレなのに。
せめて、これをなんとかしないと!と思って、あちこち時計屋を回りましたが、サイクロプスレンズを外して付け替えてくれるところなんて見つかりませんでした。セイコーに送るともちろん高額になるのでなんとか町の時計屋に頼みたかったのですが、、、、
結局、セルフで。
ビニールテープで養生したあと、マイナスドライバーを接触面にあてがって、ノミをつかうみたいに、ちょっとずつコツコツとハンマーでたたいてやったら、案外うまく外れました。
イレギュラーな形のサイクロプスなので、代わりのパーツはあきらめて、このまま使いました。
あとは、風防をキイロビンで何日もかけて磨きました。
なんとか視認性を確保できました。ケースのひどいキズはどうにもできませんでしたが、これで使えるようになりました。
いかんせん、デザインが、ちょっとアレなんだよなぁ。ケースやラグの形もそうですが、12と6だけローマンというのもあまり好きではなく、結局あまり使いませんでした。
苦労したのになぁ。
でも、この苦労が時計いじりの面白さの始まりだった気もします。
手の届く範囲での年差パペカレ、という意味で、今でも中古でこの時計を見るとほしくなったりします。
デザインがしっくり来れば、ぜひおすすめしたい古時計です。
ちょっと昔のクォーツ3兄弟の紹介でした。
今日はこんなところで。