2014年最後の記事は、CIITIZEN(Q&Q)の使い捨て手巻き時計をご紹介します。今度の朝ドラはなかなか面白いらしいですが、「まっさん」と言えばさだまさしのことです。
26系(cal.2670?)
手巻き
0石
21600回/時(6振動)
1978年~製造
付属のベルトのままで(樹脂性?)
この時計はありがたくもブログ先輩のチビコさんから頂いた時計です。
今のような使い捨てクォーツが出る前には、シチズンがQ&Q名でこうした「修理を前提としない」手巻き時計がたくさん作られ、パチンコ景品なんかに使われたようです。石を使わずに耐摩耗樹脂が使われています。
この時計、元気に動いていますが、秒針が分針と干渉して止まってしまうことがあります。↓
以前、ドラえもんの時計は裏蓋が開けられない構造で、分解をあきらめましたが、今回は大丈夫です。
コジアケでパカっとやると
実に味気ないというかあけてはいけないものを開けてしまったような。そういうものが出てきます。目玉のような部分がテンシンの受けですね。
したり顔でNO JEWELの刻印
矢印の部分がドテピンならぬドテ穴で、アンクルがぶつかって往復する土手になります。
実は、分解と言っても、この一枚受けを外すことがメインです。
香箱の上に左から2、3、4番車が並んでいます。
間接三針のようです。トンボ本によれば、香箱の向こう側に摩擦カナがあって分針を動かすらしいのですが、これ以上踏み込めませんでしたので、、、
というのも、結局、風防側が外れないので、(ベゼルはワンピースというか外れないのです)、針を抜くことも文字盤を外すこともできないのです。
こちらがなんとも悲しくなる対摩耗性のプラスチックのアンクル。確かにガンギもそうですが、すり減ったようには見えませんでした。
イングリッシュレバー式と言えますか。
この写真で右に見えるクワガタがテンプに合わさります。上を向いている二本がアンクル爪です。
可能な限り洗った後、このようにセットしました。一応注油しています。
テンプの右に見えるのがコハゼですね。しかし、極限まで合理化されています。。驚きます。
一枚受けが入れにくいと思ったら、そうでもないです。パクっとはまります。
ベルジョンのグラスヒッターを持ち出して、なんとか風防を外して文字盤側も、と思ったのですが、、
こわしたりしたら風防を探すのは大変だし、そこまでしたくないよな、、と思い、ちょっと動きそうだったのですがやめました。
もともと使い捨て前提ですからね、、、。稼働するだけ感謝しよう!
針が干渉するのは、いつもごくわずかぶつかっているようなのですが、トルクが足りなくなってくると分と秒が干渉して止まってしまうようです。
というのも、以前紹介したドラえもん時計も全く同じ症状なのです。
もともと、そんなもんなのか。。?ともかく、めいっぱい巻けば一日くらいは使えるようなので、これで完了です。
最後の記事が中途半端な分解記事になってしまいましたが、ちょっとばかり珍しいものということで許してもらいましょう。
NHKではしょっちゅう「今夜も生でさだまさし」をやっています。特に大晦日の恒例になっているようです。セイ!ヤングの頃のキレはありませんが、トークはやはり面白いのです。ライブの時のトークだけでCDを作ってしまったのはさだだけでしょう。まぁ、番組は見ませんけど。
今日はこんなところで。
一年間、お世話になりました。読んでくれる方に、深く感謝いたします。来年もできる限り頑張りますのでどうぞよろしく。