6ケ月の遅刻(最近の時計はセイコー)

こんばんは、落ち着かないときボールペンをチキチキやる代わりに、ベゼルをチキチキやるドラのび太です。

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めったに、家では酒を飲まないのです。酒は弱いですし、嬶も全然飲みません。

ですが、昨日、スナック菓子をお供にハイネケンを飲みました。だいたいは、仕事の付き合いしか呑まないのですが、コロナ以来、まったくそういう機会が無いため、アルコールを口にしたのが本当に久しぶり。

 

たまに、一人で1缶くらい、めでたいことがあった時に飲むのですが、昨日がその日でした。というのも、しばらく、仕事でも自分や家族の健康のこととかで、「待ち」が長かったもので、そわそわと落ち着きがなく、しかも、期日がハッキリしないというのがよろしくない。おおむね、どの案件も、成功あるいは問題なし、ということでしたので、そのお祝いをでした。

それに、10月末には自分の誕生日もありました。

 

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待つしかない、というのはつらく、長ーく感じます。「見てるヤカンは沸かない」とか言いますが、ここ2~3か月、長生きしたような気がします。

 

楽しいとき・刺激的な時は、時間が早く過ぎて、退屈な時・待つ時には、同じ時間が長く感じられる、という、人間の「時間の感じ方」が変化するというのは昔から知られてるナゾですね。

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物理的な時間がどれだけ正確に刻まれても、脳の感じ方で、その人の精神的時間が変化するってのは面白いです。

そういうのを一生懸命考えてる人たちがいるんですね。脳の黒質ってところで、時間の感じ方を処理しているそうなんですが、特殊なマウスを使って、彼らの脳を実験者が外部からその部分を刺激・抑制しると、マウスは同じ物理的な単位時間を、長く感じたり、短く感じたりするんですって。マウスが長く感じたか、短く感じたかを研究者に教えてくれるように訓練するのは大変なんだろうなぁ。

かの有名なScienceの論文だというからすごい発見だったんでしょう。

 

 

また、「年を取ると時間が早く過ぎる」という話もありますね。

これについても、Scienceのようなすごい科学雑誌ではないみたいですが、面白い論文を書いている人がいるようです。視覚的な処理能力、特に、無意識に目が動く「Saccade」というのが関係しているそうで、これが若いころには早いけど、年を取ると遅くなるんですと。視覚だけじゃなく、疲労も関係するらしいです。

視覚だけじゃなくて、年をとるといろんなことの処理能力が動物としてノロくなるし、疲れがでるから、結果的に精神的に感じる時間はあっというまに過ぎる、というのが、個人的には、なんとなく納得できます。

 

こんな風に↓中段図の「物理的時間」に対して、上段図は視覚処理の時間が長くなってくる、それで、下段図の「精神的時間」は短くなってくるんだそうです。

 

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話がそれましたが、そう、待つというのは大変。

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思い出したのですが、私の好きなさだまさしの夢回帰線というアルバムがあるんですが、その中でのお気に入りが2曲目の、6ケ月の遅刻~マリナ・デル・レイ

別れた(フった)女性と再開する。いつも待たせてばかりいた人を、6か月も待たせてしまった、というようなお話。♪どうやら僕は、半年も遅刻をした♪

 

 この歌のライナーノートに、さだは「待つというのは実は最大の積極的な恋の力じゃないか」みたいな趣旨のことを書いていて、そっちのほうが印象に残っています。詳しくは忘れちゃったけど。

女は待つべし、待つ女は美しい、とか、そういう、かたよった見方というだけでもなく、なるほど、と思ったりしてます。いや、もう恋心というのを忘れて久しいオジサンが言うのもなんですが、好きな人を待ち続ける、報われるかどうか別として、それって、幸せなのかもしれんね。

 

そういえば、ブログも半年近く停止していました。

 

 

 

とりあえず、私の待ちつづける日々は一応、区切りついたので、また、会社でも家でも精神的にもあっという間に過ぎていきそうです。

まぁ、この2~3か月、重要案件を待っている間にも、会社に行くと、↓有森なみに冷や汗かいて必死に走り回っていたような気もしますが、、。

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(「犯人たちの事件簿」より⇐完結したけど、金田一フアンとしては最後まで楽しめました。インパクトが強かったから、この漫画家が金田一のパロディだけで終わっちゃわないか心配ですが)

 

 

そんなわけで、朝のサンマルクカフェの時間も、物理的時間と精神的時間が一致してきたような気がしてきます。

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 祖父の形見のグランドセイコー、彼はあの頃、毎日あっというまに過ぎていたんでしょうかね。

 

今日はこんなところで、

読んでくれてありがとうございました。