Rolex oyster perpetual ref.6580 cal.1030 (その5:リベットブレスの調整)

ロレックス オイスターパーペチュアル
ref.6580 cal.1030  その5:リベットブレスの調整

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長くなりましたが、今日で最後、ロレックスの6580です。

リベットブレスの調整をします。リベットブレスは、ビンテージ・ロレックスでは定番のモノで人気があります。スイス製とアメリカ製の二種類あるようです。高級感のあるものとは言えませんが、横からリベット、いわゆる鋲・ピンが見えたりして、レトロな雰囲気はあります。
ステンの板を組んであるので、シャカシャカと軽いです。重いと疲れるので、私は好きです。

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問題は、コマはリベットでカシメてあるので、調整するには、コマの板をコジあける方法を取らざるを得ないということです。また、コマが、一つずつ幅が狭くなっていくので、あまりコマを減らしすぎると、ガタガタになってちょっと不恰好になります。実際、このジャンク個体は、すでにガタガタになっているほど、短い状態です。もちろん余りコマはありません。

リベットブレスの調製は、ココでプロがやっているのがありますので、参考にしました。


もちろん、シロウトにはこんなに上手にはできません。





この個体については、トータルの長さとしては、細腕の私にはちょうど良いです。でも、12時側(画面右側)がやけに短いという問題があります。これを着用していた人は、なぜこんなアンバランスにしていたのでしょう。クラスプの位置がかなり手首のサイドになりそうです。

ビフォアー
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アフター
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6時側のをヒトコマ抜いて、12時側に継ぎ足しました。また、クラスプのバネ棒で調節可能な部分も、やたらに短くなっていたので(いっそう12時側が短くなっていた)、位置を変えました。


裏側から見たところ↓ 画面左が6時側(長い)、画面右が12時側(短い)。
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準備したのは、コジアケと割り箸を少し削ったものとハンマー。
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さっそく、開けます。
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開けたら、なるべくおくまでコジアケを入れて、板の中央がガクっと折れないようにしたほうが良さそうです。あとで戻すときは上から叩くしかないので。

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やっぱり内側がさびてますね。
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これで外せました。
抜いたところをふさぎます。
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ちょっとコマ間の段差が激しくなるけど、まあ仕方ない。
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短かった12時側につなぎます。こっちも同じように開けて
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ちょうど、段差が良い部分をもうひとつあけて、そこにコマを入れるのです。
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閉めるときは、ワリバシを加工したものを使って、ハンマーでたたきました。
もともとこの大きさの木槌とかがあればそっちのほうがいいのかも。
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少しずつ全体を見て叩きますが、なるべく角の根元から叩いた方が良いでしょう。なるべくスキマを作らないように。
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と言いながら、なかなかムズカシイですね。。。
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まぁ、こんなもんで勘弁してもらいましょう↓
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幸い、と言っていいのか、このジャンク・ブレスは、すでに調製されており、コマの板はスキマがもともとあったので(プロでもけっこう難しいのかな)、気兼ねなくやれました。まさにジャンクの法則=ボロイから失敗をおそれず楽しめる。です。

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ということで、めでたく、自分の腕にピッタリくるブレスになりました。

あとは、バネ棒で本体と接続します。フラッシュフィットとの隙間がほとんどないので、ちょっと厄介。
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まぁ、スキマはもちろん残っちゃってるんだけど、問題ないよ!
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もちろん、ワニ革をつけるのもいいけど、リベットブレスは高級時計のような気取りが無く、レトロでビンテージなロレックスにはやっぱり良く似合ってます。イメージ 21
まぁブレスがぶっ壊れるまではワニ革はお預けですかね。



ということで、ロレックスのオイスターパーペチュアル Ref.6580の紹介を終わります。
お付き合いくださり、ありがとうございました。 
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この文字盤は、デイトが無くて、3,6,9と王冠のバランスが良いのです。
カメラと指が反射してしまってますね。ピカピカだったころはもっとかっこよかったのでしょう。でも、最初のオーナーは、このボロくて良い感じを味わえないのだから、アイコだね。

今日は、こんなところで。

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