カシオ クォーツ RKT-5007 モジュール709
今日はこのカシオのムーブメント交換です。先月、久しぶりにいじった時計です。
干支が、珍しいデザインです。時刻のインデックスが十二支です。まさに干支の干支です。クォーツを石英式と書いたり、5気圧を伍気圧と書いたり、外人用のお土産的デザインです。針はブレゲ式だったりして全体に面白い時計です。
私がこのデザインを好きかといえば、そうではないですが、これは仕事で大変お世話になってる女性のご主人の時計です。きっと、コダワリの強い人なのではないでしょうか。
長年愛用してきて、電池交換しても、日付が切り替わるあたりで針が止まってしまう、とのことで、依頼を受けました。時計屋に持っていったら1万5千円だとか。。
クォーツを10~20年も使えばきっと何らかの不具合が出てきます。
初期のオールドクォーツだと、そういった現象は油切れ・油の固着ということがあり、分解掃除してスッキリ直ることが何度かありました。
しかし、この手の使い捨てムーブメントとなると、そうも行かないことがあります・・・この時計もそうでした。
裏蓋に書かれた電池交換の履歴が愛用の具合を物語っています。それに、メッキの向こう側からサビがキテます。
一応、ほとんど完全にバラしてよく洗浄して注油組立しましたが、改善されませんでした。
カレンダーのかみ合いのところの注油をしても治らず、また、おそらくプラのツヅミ車の歯が痛んでいるようで、カレンダー早送りもうまくいきません。
カレンダー・文字盤・針のみ移植しましょう。
日付が切り替わる夜中には、招き猫のかわいい絵が楽しめるというこれまた、面白いデザインです。
同じ番号のムーブなのに、何故か、微妙に秒針のハカマの径が異なっていたようで、元の黒い針がゆるくて使えませんでした↓
仕方が無いので、秒針のみドナーの銀色の針を使うことにしました。
電池とパッキンも新しいものに換えて
秒針だけ銀色になってますが、まぁ動かないよりはよいでしょう。
めでたく復活しました!
ご主人も大変喜んでくれたそうです
別に高級時計でなくても機械式でなくても、愛用している時計が動くようになり、喜んでもらえて、それをサポートできたというのはとってもうれしいことです。
時計屋さんていうのはきっとやりがいのある素敵な仕事なのでしょう。
個人的には、1000円もかからないでドナーが手に入るカシオのクォーツに、1万五千円もの大金を払わなくて良かったというのが一番です。
ここのところ、忙しさもあって、時計イジリもできず、欲しい時計も最近はあまり出てこなくて、時計もブログも続けられるのか、と、弱気でした。
でも、この時計のムーブ交換をやったら、まだまだやめないぞーと決意を新たにしたのでした。
ツイッターとかのSNSの数年間のデータ分析から、人間のバイオリズムと気持ちの関係があるということが分かってきた、と聞きました。
夜のコメントはどちらかと言えばネガティブで後ろ向きなモノが多いのに対して、朝のコメントはポジティブで前向き、合理的、というものでした。
ブログとツイッターはまた違うけど、私なんかは、時間のある夜に書くのが基本です。
そういえば、いつも朝にブログを更新しているロレックスブロガーがいたような気がします。(あ、いなくなったのでしたか)時計ブロガーが店をたたんでしまうことが多い今日この頃ですが、、、
おっと、また暗くなりかけましたが、今日は朝の投稿なので、少し前向きなことを書いてみました。
今日はこんなところで。
読んでくれてありがとうございました。
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