ブローバ 米軍 A11型
Cal.10AK
その3:組立編
前回の続きです。
地板を台に乗せて組み立てます。
まずは、裏面から、巻真の周りを組んで
表へ行きます。
香箱を入れて、香箱受けをかぶせて輪列です。
輪列受け、ガンギの受けは別になっています。古い時計っぽい雰囲気を感じます。
それから、微妙に折れたために使えなくなってしまった秒カナバネ(金色のパーツ)は、別のガラから手に入れました。
このように、ちょこっと上に持ち上げています。
テンプを入れたら元気に動きだしました。チラネジが渋いです。
リューズを引いて、ハックを確認します。
稼働中
ハック!画面のテンプ右下にピンが見えます。
文字盤をかぶせたらば、針を刺します。
秒針のハカマを壊してしまったので、交換しました。
別のブローバ・ミリタリームーブが手に入ったので良かったです。形も劣化具合も同程度で、ばっちりです。
これで完成です。なんともモノモノシイ軍用の雰囲気があります。
リューズの内側には何も無かったので、気持ち程度ですがOリングを入れてみました。
ムーブをケースに入れて、リューズを入れたら
内蓋をかぶせて、新品のパッキングにシリコングリスをつけて
裏蓋を閉めて、完成です!
小さい時計だけど、迫力があります。
カーキのナイロンベルトはさすが、似合います。
実は、後になってどうも調子がよろしくなかったので、テンプ周りをあれこれといじっていたのです。最初は壊すのが嫌で分解しなかったのですが、石の汚れがしつこいことがわかったので、分解し、よく洗って石に注油しました
その後、一日、実用していたのですが、仕事中に急にパタッととまりました。
なにやら、使用中に(?)テンシンが折れたようです。耐震装置が無いとはいえ、そんなに強力な振動が加わった覚えは無いのだけれど。。
とりあえず、ジャンクからテンプを移植して、やっと完成です。
軍用にNATOじゃあ、そのまんま過ぎるかと思って、
最近は気分転換に、市販の(中古の)カーフを着けています。
これもなかなか雰囲気があってグーですね。
小さい径に、大きなリューズ、全アラビア数字に、レイルウェイ
軍用時計と言うのは、かっこよさを狙って作られたものじゃないけど、
個人的にはデザイン的に非常に魅力を感じます。
元々はタフな時計だったのでしょうが、もちろん、戦後70年以上たっていますから、ハードには使えません。
それがちょっと残念です。
今日は、こんなところで。
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