カンパノラ cal.670*系 パーペチュアルカレンダー(迫力のタイムマシーン文字盤)

キャリバー別カンパノラ紹介
パーペチュアルカレンダー  670*系
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※ブログの趣旨と違うんですが、私の好きなシチズンのクォーツ時計:カンパノラを紹介していきます。



ワールドカップと言えば、4年に一度ですね、。4年に一度、と言えばパペカレ、というわけで、今日は、カンパノラの初代モデルパーペチュアルカレンダーを簡単にご紹介。
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永久カレンダーを意味する、パーペチュアルカレンダー機能を持つ時計は便利です。月末が31日のとき、30日までしかないとき、そして、2月、というように、「普通の」デイト機能付き時計の場合、修正が必要です。いわゆる大の月、小の月です。日本では、大の月でない月を「西向く侍」2、4、6、9、11とか言いますよね。
現在の電波時計ならこれは簡単にやってくれますが、機械式でこれをやるのはかなり大げさな仕掛けになるわけで、庶民が手を出すのは不可能なものが多いです。

私は、時計にハマるまでは、毎日同じ腕時計をしていたというのもあり、大の月、小の月を修正する必要がないという機能をとても重視していました。クォーツですが電波でないウェンガーを愛用していたのですが、これが不便で、次はきっと修正不要のものにしよう!と勇んで時計屋を回っていました。
ふと、ロンジンのアウトレットを探したとき、思わず聞いてしまいました。月末の調整が不要なやつをくれ、と。今思えば無理に決まってるのに。店員が怪訝な顔をしていたのを覚えています。まだ機械式をなんだかあまりわからぬ頃です。なにしろLONGINES、、?ロンギネス??というレベルでしたし。
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さて、パーペチュアルカレンダーは、うるう年(leap year)を区別するので、ダイアルの一つに1,2,3,L、とか書いてあるものが多いですね。
グレゴリオ暦というのが基になって、今の、うるう年というのは決まっています。基本的に、うるう年は、4年に一回、今のペースでやってくるのですが、400年に97回うるう年があてがわれているため「4で割り切れる年は閏年とする」という基本のほかに、「100で割り切れる年は平年とする。」「400で割り切れる年は閏年とする」という例外があります。
この例外の時は、さすがに、多くのパペカレ時計は修正を必要とします。ただし、すごい機種になると、400年に1回修正するだけでいいものまであるらしいです。

直近で(死んでるけど)関係がある該当年は、「2100年」です。そのため、すくなくともシチズンのこのキカイも、「2100年までは調整不要」との記載があります。


まあ、

・機械式なら、数年でオーバーホールが必要なので全部分解、調整しなおし。
・クォーツなら、どうせ3年や4年で電池交換が必要なので、調整しなおし。
・エコドライブ(ソーラー時計)だって、10年もしないうちにオーバーホールが必要なので、調整しなおし。

そういうことを考えれば、パーペチュアルカレンダーは意味がないのです。
夢はあるんですが、機械式の高級時計を維持する手間を考えると、、、庶民は考える必要もないんですが。


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そういう意味では、「年次カレンダー」というのは機械式時計を愛用する人、そして毎日時計をする人にとっては、すばらしい発明ですよね。
毎年3月1日だけ調整すればよい、というお手軽さ。普通のパペカレほど大げさでない、という点で故障やメンテの手間が減りそう。
まあパテックなので全然お手軽じゃないんでした、、。




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パーペチュアルカレンダーの時計でも、西暦を示すダイアルがあるのは珍しいです。有名なIWCのパペカレでは、7-8時位置に4ケタの西暦カレンダー。
これは変わる瞬間が見てみたい!


●初代カンパノラ●
マクラが長くなりました。カンパノラの初代モデルをかざったのは、パーペチュアルカレンダーでした。
キャッチフレーズは「空想のタイムマシーンを楽しむ。」
かっこいい!例によって、デカイのですが、私はカッコイイ存在感のある文字盤だと思いました。
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               AG6200-07P

中央付近の渦巻きダイアルが西暦を示すわけです。何年と読み取るのか、とても難しそうですが、ともかく大迫力ですね。この渦巻きがグルグル回転したらもっとかっこいいんですが。

●仕様●
カンパノラは、ガワ時計です。過去に紹介した時計と同様、すでにシチズンに存在するキャリバーがおさめられています。
Cal.6700、6701、6702、6704などがあるようですが、詳細な差を把握していません。
パーペチュアルカレンダー / カレンダー呼び出し / 日付早修正機能 / 曜日早修正機能 / 24時間表示機能 / 秒針任意停止機能 / 電池寿命 約3年 / 日常生活用防水 /デュラテクト加工/デュアル球面サファイアガラス(無反射コーティング)

元になっているのは、1989年のシチズンの「AVALONスーパーカレンダー」という時計です。


●カレンダー呼び出し:タイムマシーン機能●

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なぜ、タイムマシーンかと言えば、他のどんな高級機械式時計にも成し得なかった驚愕の機能(!?)があるのです。クロノグラフのような2時位置、4時位置のボタン、これは未来と過去へのボタンなのです。
1900年3月1日から2100年2月28日の特定の日を、呼び出すことができるのです!!!
というと、聞こえ方がカッコイイ。

でも、実際には、「この200年間の特定の日が何曜日か知ることができる!」という意味です。それがなんだってのよ、とか思わず、念のため使い方を張り付けましょう
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例. 2002年12月24日は何曜日?
  1. 未来ボタンを押しつづけると日針→月針→年針と連動して早送りされます。
  2. 年針が2002年を指し、月針が12月に入ったところで未来ボタンを放し、早送りをやめます。
  3. 日針が24日を指すまで未来ボタンを繰り返し押します。
  4. 曜針で曜日を確認します。
    過去または未来の年月日をセット後約30秒経過すると、自動的に現在のカレンダー表示に復帰します。
    尚、過去または未来のカレンダーを表示している間は秒針が変則運針し、その状態であることをお知らせします。
過去のカレンダーも過去ボタンを押してセットし、同様に確認することができます。
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だそうです。なんだか難しそう!

まあ、もともと実用性はあまり関係ないのですよ。素敵な時計です。
オーナーは色々と未来や過去を呼び出して楽しみめるのだからすごいですよ、きっと。

使い方を考えてみました↓
銀婚式、金婚式、どっちでもいいです。
夫婦でしんみりとレストランで乾杯。昔の話で盛り上がりましょう。
プロポーズしてくれた日は、アーダコーダだったわねぇ。と奥さんが楽しそうに話す。「あの日は、仕事の後、あなた、ソワソワして珍しく高いレストランに、、」とかなんとか。
「あれ、?おれ、あの日会社の帰りだったかな?家から一張羅に着替えて、、日曜日だったような、、」
「え?会社の帰りよ覚えてるわ、金曜日だったわ!」
「あ、そ、そうだったかな」
「!!あなた、それ誰とのデートよ!」
と口論になる。
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ここでカンパノラ登場
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とまぁ、面白くなくてすみません。使い方、みなさん、考えてみてください。






●全機種の紹介●
ということで、最後に、(知っている限りの)シリーズをご紹介。
初代はさきほど紹介しましたので、その他です。


海外モデルや限定が多いですが、こいつは、現行のカタログにも乗っています。
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CTR57-0981



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6702-H31993

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CTR57-1051

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CTU57-0685

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2008年のエレガントブルーノとして出されたもの
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元になったアバロンです↓
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以上です。


せめて2112年9月3日を呼び出せるならちょっとほしいですけどね。

あいかわらず、なんてことのない紹介でしたが、今日はこんなところで。
読んでくれてありがとうございました、、、、

アレ、
とんでもないことになりました!カンパノラが機械式を発表している!!!
ムーブは、スイスのラ・ジュー・ペレです。2012年に買収したことは話題になりました。
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これは衝撃。ウーン、カッコ、、イイかぁ?ウーン!!!
最近のデザインの変化以上に、ますます、カンパノラがわかんなくなってきたゾ!

デザインを見れば、ローマンと、針はまさに最近のカンパノラのソレなんだけど。

機械式を買おうと思った人が、あえてカンパノラを選ぶのだろうか、、?うーむ!
これまでのカンパノラのファンが買うのかな。

勉強不足ですが、仕上げはさすがに高級ムーブ。
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日本とスイスとの間で国交が樹立されてから150周年、とか書いてありましたが。
やはり、高級時計=機械式の図式からは逃げれないのだろうか?
うーむ。これもいつか紹介せねばならないですね。

と、この記事を書いていたら見つけてしまい、驚いたので、つい。

では、今日はこんなところで。
お付き合いくださり、ありがとうございました。


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