Promaster Tough PMU56-2481 ボーイズサイズ(36mm)
Cal.7878A
その1:Ray Mearsと呼ばれる人気モデル
今日から連載するのは、ボーイズサイズのプロマスター、過去モデルのPMU56-2481です。
●愛され続けるミリタリー風デザイン●
現在、プロマスターランドとして黒と緑の二種類で展開されているPMD56は、シンプルで見やすく、防水・パペカレ・エコドライブ・電波という、かなり満足度の高い時計です。私がカンパノラと同じく、新品で買った時計で、何度もブログに登場させました。
梅雨や真夏には重宝しています。
シンプルで、色気は無く実用的な顔つき、丸っこくて、パイロットぽい、あるいはミリタリーっぽいデザインは特にお気に入りです。チタン特有の黒っぽくてつやけしの質感、ローレットのリューズもタフなイメージです。これらは、プロマスターの歴史の中でずっと引き継がれてきたデザインなようです。
①PMU56 エコドライブ・窒化チタン
②PMT56 エコドライブ・パペカレ・デュラテクト
③PMD56 エコドライブ・パペカレ・デュラテクト・曜日付・電波時計(2016年現在カタログ掲載品)
エコドライブ&チタン製というのをベースに、機能的にはグレードアップしていますが、デザインとしては、最初のPMU56が一番、かっこいいと思います。特徴的な時針のアロー型、太く大きいアラビア数字、秒針のお尻のサークル。好きなポイントです。一方、技術的な問題で、ソーラーセルが4分割されているのがじっくり見ると気にはなります。
デザインの主な変更では、②でインデックスの数字が細くなり、時針のデザインがアロー型からひし形に、③で曜日が付いて秒針のお尻のデザインが複雑になって、ベゼルが硬化処理で黒色になっていることでしょう。
※3月の特集で書いた、強化耐磁という点では初期に軍配が上がります。
なぜグレードダウンされていったのかは、よくわかりません。
また、その他にもさまざまな派生がありました。プロマスターは人気があったのですね。
PMT56ではクッションケースで全数字バージョン、PMXのGMT針があるバージョン。また、プロマスターではないけど同じデザインのBM6400というモデルもありました。
●PMU56の多彩な展開●
この時計が売られていたのは、1990年代~2000年頃ですが、プロマスターの中でも、特に「タフ」というシリーズでした。
防水性の高いワンピースケース、窒化チタン(デュラテクトよりは劣るのか)、サファイアガラス、強化耐磁、エコドライブという仕様で、タフの名前に恥じない実用時計です。
面白いのは、そのバリエーションです。メンズ&ボーイズの2種類の展開、さらに、チタン&ケブラーバンドの2種類。
メンズサイズ 41mm径 Cal.7828
PMU56-2373(チタンブレス)
PMU56-2371(ケブラーバンド)
ボーイズサイズ 36mm径 Cal.7878
PMU56-2481(ケブラーバンド)チタンもあったのかな。わかりません。
ケブラー素材を使うというのがいっそうタフですね。また、ケブラーバンドの場合、遊革が2本で、ひとつはメタルで、パーソナルデータが刻印できるサービスがあったんですって。兵隊のドッグタグみたいなもんですか。タフなイメージのために、ココまでやってしまうんですね。
英国軍のロイヤルマリーン名の入ったものや、国立公園の名前と裏にデザインの入った限定版もあり、少なくとも海外ではかなり人気シリーズだったことがわかります。
ロイヤルマリーン(BN0110 43mm)サイズがちょっと大きいのでガワも違うものなのでしょう。
ニュージーランドのアオラキ/クック山 Cal7878なのでボーイズと思われます。こちらはアロー針ではないんですね。
プロマスターのことをあれこれ調べているときに、ボーイズモデルがあることを知って、この、PMU56のモデルをジャンク品として手に入れました。日本ではあまり人気がないのかな、と思っていたけど、不動のわりに結構な価格になってしまいましたよ。まぁ海外代行ということもあるかもしれないしね
●‘レイ・ミアーズ’モデル
レイ・ミアーズRay Mearsというのは、プロのブッシュクラフターです。
ブッシュクラフトとはウィキペディアによれば、「森林などの自然環境における『生活の知恵』の総称であり、その行為や技術をそう呼ぶ。 相対的な区別として、サバイバルは『帰還』を目的とし、ブッシュクラフトは『生活』を目的としている。」ということです。
そのレイ・ミアーズが、「プロ」であるというのはどういうのかよくわかりませんが、サイバイバル技術の本やDVDを出したり、スポンサーを背負ってそういうアウトドアライフを実践するんでしょうね。登山家みたいなイメージか。この写真では、ケブラーバンドではなく普通のナイロンストラップNATO式に見えます。
てっきり、シチズンが広告塔として使っていたのかと思ったのですが、個人的にこのモデルを愛用していたみたいなのです。こんなにプロマスターのタフを体現してくれる人が使ったのだから、願ってもないことでしょう(やっぱり偶然ではないのだろうか)。きっと、狂わないクォーツで、高い防水性、ソーラー充電、これは、アウトドア生活ではうってつけです。
とにかく、このPMU56モデルは、「Ray Mears Model」と呼ばれるほど、あちらでは知られた人で、シチズンユーザーに愛されているシリーズです。もちろん、本人が使っていたのはメンズサイズですね。
ブッシュクラフトでは、極力、原始的な手法で生活するのが大事なんですから、時計もハイテクなソーラークォーツじゃなくて、機械式・防水時計とかのほうがコンセプトとしては良さそうだけど。まぁ、それは、それ!
軟弱な私には全く縁のないことなのですが、これを知って以来、よくわからないけどRayさんを応援しようという気になりましたよ。少なくとも、なにかアウトドアのイベントがあれば(積極的にはないんだよな)、この時計を着けていきましょう!
ということで、このレイ・ミアーズ-モデルを分解してきれいにして使ってみたい気持ちが高まったところで、次回、分解編です。
どうせなら、PMT56もそろえたくなるところですが、まぁやめておこう。。
今日は、こんなところで。
読んでくれてありがとうございました。おやすみなさい。
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