Grand Seiko 真面目で控えめな年差クォーツ グランドセイコーSBGF015 8J55-0A10 

グランドセイコー 年差クォーツ

Ref. SBGF015

8J55-0A10 

クォーツ

Cal.8J55

2001年製

年差±10秒

ケース径:34mm

日常生活用防水

耐磁

デュアルカーブサファイアグラス(無反射コーティング)

時差修正機能

 

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今日は、90年台後半に登場したクォーツのグランドセイコーをご紹介します。

端的にいうと、まじめで控えめ、という時計です。

 

グランドセイコーについて、多彩なコレクションもウンチクも持ち合わせていないので、勝手ながらブログ友達のアンクルさんの記事をここへ引用させていただきます↓

~GS編その1~ : アンクルの音が聞きたくて

~GS編その2~ : アンクルの音が聞きたくて

~GS編その3~ : アンクルの音が聞きたくて

 

私の理解では、①60年代にスイスと戦える日本時計の最高峰といえる存在になり、一度クォーツショックに幕を閉じ、②1980年台末に華奢な針のクォーツで復活し、③スイス時計の人気を受けて90年台末に機械式を復活させ、その後はかつてのデザインに似た復刻的な時計が次々登場し、④2017年からブランドとして独立(GSを6時位置から12時位置に移動)し、値段も12時位置以上に上に行ってしまい、庶民には手が出ない高級時計へ転身してしまった。。。という感じ。

 

【購入のきっかけ:また年差クォーツが欲しい】

時計をそれなりの数持っているくせに、結局、朝に時刻合わせの余裕がないという理由や防水が効かないという理由で、(古時計ではない)クォーツばかりつけているなぁ、と感じていました。そうすると、数個の時計のローテーションになってしまう。

ウーン、毎日つけても飽きないような高級感のある時計が欲しい。しかも年差クォーツが欲しくて、愛用のザ・シチズンの年差があるのだから、次はライバルのGSが欲しい、ということになりました。

 

③の時期に登場する9F系クォーツについては、ほとんどが、小さくても37~38ミリくらい。むしろ40ぐらいが普通でした(デカアツが流行りだしていたのもあり)ので、私の手首サイズとしては適合サイズではありません。そこで、②の時期を狙ってGSを探していました。

 

さて、選択肢としては例えば95系が有名です (Cal.9581、9587)

(グランドセイコーHPより)

 

クロノスで田原総一朗がSBGS003を愛用してるという記事がありました

91歳の田原総一朗が長年にわたり愛用する高級国産腕時計とは? | 高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]

95系も復活したばかりのGSとして歴史的に意味があるし、古いクォーツは故障時の対応が難しいということもあり、なるべく新しいモノが欲しい、ということと、針が細すぎてすこしGS感が足りない(当時の技術では太い針を動かすのは大変だったのでしょうが)。

 

そこで、95系の次に来るのが8J系です。(8J55、8J56、8j41、8j42)

じつは先に縁があったのは、SBGF013 8j56‐7000でした↑

doranobita.hatenablog.com

ちょうど一年くらい前の記事です。こいつも見た目としては、また、メンテ具合されたての良い個体でしたが、後述のように、ある理由から別れを告げました。

 

もう少し後年のモデルこっち↓SBGF029 8J55-0AA0は、文字盤に格子状のアクセントが入り、色はホワイトです。こちらもかなり惹かれました。(ケースはスクリューバック)

Grand Seiko SBGF029 の製品画像

 

GSにしては珍しいアラビアインデックスを交えた文字盤が砂地みたいなコレも悪くなかった。(ケースはスクリューバックではない)。

美品】グランドセイコー SBGF009 年差クオーツ 極美品 GS グランドセイコー SBGF009 8J55- [

そういうわけで、迷いはありましたが、シンプルで、かつ出会いのあったこのSBGF015 8J55-0A10 を手に入れて満足しているところであります。

 

【デザイン】

ほとんど、上の8J56と同じデザイン。小ぶりでシンプル、顔立ちがいい。細部の作りこみが綺麗で、毎日じっくりと眺めていても飽きないのです。

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日付窓がないのでシンメトリーな見た目です。針もインデックスも黒のラインでアクセントがあり、とても見やすい。ミニッツインデックスもアプライドになっていて高級感あり。文字盤はきれいなシャンパンゴールドで、放射状の筋目。

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ケース形状はいわゆるセイコースタイルのそれはなく、主張のない短めのラグです。

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また、この8J55-0A10ケースは、スクリューバックではなく、はめ込みなので、防水性はちょっと弱い。そこが実用としては少し寂しい。往年のGSメダルっぽい裏蓋のデザインは、申し訳程度だけど、グランドセイコーっぽさを感じられる。

 

祖父の形見の6146GSと並べてみます。

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サイズはこの8J55 のほうが小ぶり。ケースデザインはずいぶん違いますが、針のセンターの黒いラインが似ている、というのも好きな理由の一つです。
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【時差修正機能:元気だった日本を感じさせる】
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ほとんど使う必要のない小さなリューズですが、ちゃんとGSマークあり。

実は、この時計、ただの3針ではなくて、リューズ1段引きで、時針だけ早送りのできる機能があるんです。

カタログにはこの時差修正機能について「時計の動きを止めずに時針のみの時刻修正可能なので、海外旅行の際などに大変便利です」と書かれています。

このモデルはGSの中でも最安値で、ごく普通のサラリーマンが買うことができたと思われます。そして、そうした普通の人々が円高を背景に海外にどんどん遊びに行った時代だったのですねぇ、もうこんな時代は来ないのでしょうか。。当時の「ニューオトナ」が、GSをはめて旅行を楽しむ姿を思い描き、楽しめました。

 

日本人の海外出国者数↓

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それで、問題は、デイト付きのムーブメント:8J56にもリューズ1段引きは時差修正機能を搭載しちゃってるんだよね。その分、もっと大切な「日付早送り機能」がないんだよぉ!!

最近のクォーツ時計の常識からいうと、想定していない早送り機能のないことに愕然としました。おいおい、小の月のたびに、1時間ずつ、時針を早送りすれってのか!それはつらい、つらすぎる。

買ったときそこまで深く考えていなかったのだけど、年差クォーツに求めるのは正確性であり、そこでカレンダーがお荷物になるようでは失格、、と判断せざるを得ず、8J56は手放してしまいました。勉強不足でした。

2か月に1度の修正よりも時差修正が優先されるそんなサラリーマンがたくさんいたのか?ウーン。

 

そう考えると、年差クォーツとしてはGSの±10秒8Jにこだわらなくても、90年代の8F系という年差±20秒のパペカレという選択肢がありました。

実際、過去にこのブログでも紹介していました。デザインが強烈すぎて、あまりつけなくなってしまいました(もっとおとなしい普通のセイコーらしいデザインもありましたが)

写真:パーペチュアルカレンダー

(セイコーのHPより)

こっちのほうがよほどオトクなんではないか、、と思わせる。この手の普通のデザインのものもありましたし。。。

セイコー パーペチュアルカレンダー SBQL003 8F33-0040 SS アイボリーダイヤル ブレス仕様 SEIKO QUARTZ PERPETUAL CALENDAR [代行おまかせコース]

 

※「クオーツを超えたクオーツ」の9Fもパペカレではない。

余談になりますが、最新の9Fクォーツにおいても、パーペチュアルカレンダーは搭載されていなく、日付の早送りは、毎月手動で行わなければならない!

ちゃんと調べたことが無くて、知りませんでしたよグランドセイコー9Fのすごさが、バックラッシュオートアジャスト、ツインパルス等のこだわりだというのはわかっていますが、ザ・シチズンはずっと初期からパペカレ搭載の年差5秒なので、やはり、機能性において、シチズンの勝ちと言いたくなる。

時計屋さんの販売サイトや記事・動画のように、グランドセイコーが(クォーツにおいても)サイコーだ!!ともてはやさず、デメリットもしっかり伝えるべきですね。そして、シチズン党員がザシチの魅力をもっともっと発信する必要がありますね。

というわけで、こちらにもブログ友達のみなみふなばしさんの記事を勝手に引用させていただきました。

開封の儀 AQ4100-57L - 趣味の古時計

「パーペチュアルカレンダー」と「0時ジャストカレンダー更新」 - 趣味の古時計

最後はなんだか、ザシチ推しになってしまいましたが、それはそれ。

日付無であれば、純粋に年差10秒として便利に使えます。それに、ムーブメントの機能だけが重要なわけじゃなくて、時計トータルとしての出来栄えとして、やはり魅力ある時計なのです。8J55グランドセイコー。

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まじめで控えめ、でもとても細部まで丁寧に仕上げられた、完成度の高い時計だと思いました。今後もザシチと一緒に(日替わりで?)平日の左手首を温めてくれそうです。

特に、細腕のみなさん、34ミリ径で、薄いGSをお探しでしたら、おすすめします!

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ヤフオクやメルカリには、新旧問わず、GSの中古があふれかえっていますが、古いクォーツは「電池交換済み」と書いてあっても大した意味がなく(数か月で止まってしまう可能性はあります)、ちゃんと、メーカーで、最近OHしたとか、ムーブ交換してある、そういう個体を選ぶことが重要ですね。私が手に入れた個体も、外装に多少傷がありましたが、OH上がりたて、というのを優先しました。

 

最後に余談ですが、昨今の小径化の流れを受けてなのか、驚くことに、33ミリのGSクォーツが2026年4月に販売するのですって。SBGX359と361。ムーブも新しい小型の9Fクォーツが搭載されているとのことです。ブレスのすぼまり具合を見ても、レディースの位置づけなのかもしれないけど、そうとも書いていません。

(GSのHPより)

 

今日はこんなところで。読んでいただき、ありがとうございました。