Seiko matic Self dater
セイコー マチック セルフデーター (MAS)
自動巻 Cal. 394(6205B)
金張り、24石、18000回/時
1962年~
こちら、分解前・ジャンクで眠っていたものです。
60年代で、完全非防水のわりにはイイ状態ですね。ジャンク好きには全く問題の無いコンディションです。さすがに文字盤周りはちょっとキてますけど。
それもそのはず、1962年に、勤続10周年で送られた時計のようです。大事に使われていたのでしょう。20ミクロンの金張りですし、インデックスは金です。ガワが金無垢じゃないにしても、準高級機だったことがうかがえます。木村さん、お疲れ様でした。1962年に32才だったとしたら、現在、93才です。お元気だといいんですが。
本体は、ベゼルを開けないとアクセスできません。コジアケであっさりと開いてしまいます。防水性は全くないでしょうね、そりゃあ。
ムーブもいい状態です。ちゃんと分解掃除すれば元気になるはず。
裏蓋から1962年の9月製でしょうか。鶴マークも見えます。
分解前に、針と文字盤のクリアランスをよく見ておきます
久しぶりだったもので、ちゃんと分解の様子を撮影しきれていないんですよ。実は組み立ての時にも一か所、写真が無くて困った部分がありました。
さて、裏側。シンプルですが、ちゃんとカレンダーを送る、「日修正車」が見えます。
ジマジックレバーが初期なので、構造があまり洗練されてませんが、わかりやすい。
輪列
香箱、ゼンマイはそんなにひどくないです。ゼンマイを取り出さずにグリスを足しておきました。
先日からボヤいているように、実家に時計屋さんを移動したので、進行が悪すぎて、分解して、掃除して、組み立てて、、というのに2~3か月かかってます。
いきなり、ほぼ組みあがった写真です
針を刺しました。
可能な限り、金張ケースをきれいに磨きました。
風防は、セルフデータのモノが手持ちで見つからなかったので、全然関係ないデッドストックを入れました。オリエントのオリンピア 33.8ミリのモノがピッタリでした。
でも、実は、この写真のように、カレンダーのレンズの位置が微妙にズレてます
真正面から見ると拡大されづらい、ということが発覚。まあいいやーね。
ハマグリっぽい形の丸っこいケースと、グルグルとマジックレバーが巻き上げているのを楽しめるので、装着していて楽しいです。いつか、何かのために作った分厚いクロコのベルトを着せてみました。
ちゃんと、リューズ1段匹で、日付を早送り、早戻し、できるんです。ちょっと油をさしましたし、パシャッパシャっと、「日落ち」も良好です。
久しぶりの時計いじりでしたが、大きなトラブルなく、無事にできました。やっぱり楽しいですね、時計いじりは!
やっぱり腕時計って、、、、というネジマキさんの決めセリフを言いたくなります。
うれしくって結構な頻度で使っていましたが、もうすぐ梅雨ですから、また秋まで、しばしのお別れ。
素朴でマジメなロービートのセイコーマチック セルフデーターの紹介でした
読んでくれてありがとうございました。
今日はこんなところで。